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◆ サガミチケットサービス(相模原市) |
「ちけっと番頭」(POSレジ)を導入 |
売買高、粗利ひと目で |
相模原市役所本庁舎に隣接した中央2−13−12で金券ショップ「サガミチケットサービス」を開いている(有)サカマ・コーポレーション(坂間則仁社長)はこのほど、様々な金券の売買高や粗利、在庫などがひと目でわかるチケット専用パソコンPOSレジ「ちけっと番頭」を導入した。同社は今年11月で創業5年を迎えるが、3年を過ぎた頃から経営が軌道に乗り、現在の来店客は1日あたり150人から200人と順調に伸びている。そうした来店客の迅速な対応と事務処理の効率化を目指し市内および近隣業者としては初めて導入したもので、金券の種類コード、在庫数など入力した上で9月1日からの稼働を目指す。
「ちけっと番頭」は名古屋市の個人企業「樹樹」が開発したもので、新幹線名古屋駅の地下にあって1日あたり2,000人来店するという金券ショップが4台を導入したのが始まりで、現在は関東、中部で30数台が稼働しているという。
相模原市内には現在、金券ショップが9店あるとされ、その中で「サガミチケットサービス」が最初の導入に踏み切ったのは、1日あたり4時間くらいかかっていた売買高の日報処理を効率化するためで、従来はレシートに沿って品目別に売買高をパソコンに入力していた作業がなくなるとあって相当な省力化になっているという。
同店が現在扱っている金券は約800種類に及び、現在これを「ちけっと番頭」に(1)切手、ハガキ類(2)カード類(3)デパート商品券(4)ビール・ギフト券(5)高速道路券などと10項目に分類、その日の売買高、粗利が瞬時にわかるようにしているが、このソフトでは音声も出ることから来店客への受け渡しおよび計算ミスも解消、新幹線乗車券や興行チケットも音声で「期限」を警告する仕組みになっているため来店客への対応も迅速になり、不足したチケットが出ても「在庫」の警告で補充に素速く対応出来るという。
同店が開店したのは94年11月で今年で5年目になる。大手企業にいた坂間社長が53歳の時に脱サラして開業したものだが、坂間社長には元々、テレカや切手収集の趣味があり、その延長として開業した。開業から3年くらいまでは同社長1人で切り盛りしたが、その後順調に業績が伸びたことで現在は社員1人とパート5人を雇用しており、坂間社長は「当店は開業以来、年中無休とか相模原警察署前といった交通の便など便利さを売りものにしてきたが、こういう店で決め手になるのが品揃えで、そのためには収支も気にせず対応してきた。そうした便利さが固定客をはじめとして利用者の増大につながっているが、今回導入した専用ソフトも結局は来店客の便利さを考えて導入した」と話している。

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